ちょこのハッピー☆子育て

発達分野で働く作業療法士であり、二人の娘を持つちょこの子育てブログ

感覚統合って何?うまくいかないとどうなるの?

「感覚統合」や「感覚統合療法」という言葉を聞いたことがありますか?

「感覚統合」は発達障害などにみられる症状の改善に効果があると言われています。

今日は、「感覚統合」について簡単に説明したいと思います。

f:id:ayamamaka:20190304142424g:plain


感覚とは

一般的によく知られている感覚といえば「五感」ですね。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚です。


他にも、私たちが生活するうえで姿勢や運動、行動や態度をコントロールするために以下の重要な3つの感覚があります。

  • 触覚(表在感覚):触れたことを感じる

触れ合いによる情緒の安定や危険からの防衛、物を識別する、ボディイメージの発達を促すなどの役割があります

  • 固有覚(深部感覚):筋肉や関節の動きを感じる

力を加減する、運動をコントロールする、姿勢を保つ、バランスをとる、情緒の安定、ボディイメージの発達を促すなどの役割があります

  • 平衡感覚(前庭覚):体の傾きや回転を感じる

覚醒を調節する、姿勢を保つ、バランスをとる、眼球運動をサポートする、ボディイメージの発達を促すなどの役割があります


感覚統合とは

感覚統合療法はアメリカのエアーズという作業療法士により考案され、1980年代に日本に紹介されました。


感覚統合とは、さまざまな感覚情報を整理したりまとめたりする脳の機能です。


触覚、固有覚、平衡感覚の3つのネットワークの発達が混乱している状態だと情緒や行動、対人関係などで困る場面が出てくることがあります。


感覚統合のつまづき

感覚統合がうまく出来ていないと次のような状態が見られることがあります。


  • 態度の問題

落ち着きがなく、座っていられない
気が散りやすく、集中力がない
やる気がない、だらしない
目つきが悪く、視線を避ける
本人からは近づいてくるが、こちらから近づくと避ける、嫌がる

  • こだわりやパターン行動

高いところに登ったり、ジャンプするのが好き
おもちゃを整然と並べたり、遊び方がパターン化している
物の置き場所を変えると元に戻す
たえず、くるくる回ったり、手をひらひらさせている

  • 不器用さや姿勢の崩れ

家具などによく体をぶつける
トンネルやジャングルジムなどくぐりぬける遊びを嫌がる
キャッチボールやボールけりが苦手
模倣動作が苦手
箸やハサミがうまく使えない
からだがグニャグニャしていて姿勢が悪い

  • 不安なこと、嫌がることが多い

空間が広いところやはじめての場面を嫌がる
人前に出ることを極端に恥ずかしがる
大きな音や聞きなれない音にビクッとしたり、耳をふさぐ

  • 感覚遊びや感覚へのこだわり

何でも口に入れたがる
指しゃぶりや爪かみが続く
手かざし遊びに没頭している

  • 生活面での拒否

散髪や耳かき、歯磨きを嫌がる
帽子や靴下を嫌がる
抱っこや手をつなぐのを嫌がる

  • コミュニケーション

一方的に話すが相手の話を聞こうとしない
ルールから外れて友達と遊べない
発語がたどたどしく幼稚
読み書きがうまくできない



まとめ

私たちが生活するうえで大切な感覚ですが、その感覚情報をうまく整理しまとめる感覚統合ができていないと、発達障害にみられるようなさまざまな状態を引き起こす可能性があります。


上に挙げたのは一例なので、他の形で出てくることもあります。


育てにくいなと思ったり、どうしてか理解できない行動、態度の原因が感覚統合がうまくいっていないことにあるかもしれません。


感覚統合療法って具体的にどんなことをするのかについては、こちらに続きます。
www.choco-happy.work



参考:
LITALICO発達ナビ

育てにくい子にはわけがある(木村 順)

育てにくい子にはわけがある―感覚統合が教えてくれたもの (子育てと健康シリーズ)

育てにくい子にはわけがある―感覚統合が教えてくれたもの (子育てと健康シリーズ)